北回帰線 ヘンリーミラー(著) 新潮文庫 の書評・感想 2022.01.15 なにかを書きはじめようとするときいつも思い出すのはミラーのことば。“ぼくは諸君のために歌おうとしている。すこしは調子がはずれるかもしれないが、とにかく歌うつもりだ。諸君が泣きごとを言っているひまにぼくは歌う。諸君のきたならしい死骸の上で踊ってやる。”劣情にまかせて書き散らし、推敲のあ